清水の茶観光調査

アムナー研究室3年生は清水区清水町で6月15日にフィールドワークを行いました。

清水の街は明治時代後半に、静岡茶の輸出港として国際的に発展しました。明治時代前半、東海道線の開通により、航路によるお茶の運送は減少傾向にありましたが、清水港から海外貿易を直接行うことを国に嘆願した結果、明治29年(1896年)、清水港が開港貿易港に指定されました。そして、茶町に海外の茶商が商館を置き、大量の茶葉を買い入れるようになったことで、明治39年(1905年)、初めて清水から静岡茶の輸出がスタートし、その後も着実に輸出量を伸ばしました。清水港の発展に尽力した人物として、清水次郎長(しみずのじろちょう)があげられます。この人にちなんだ商店街が次郎町通りです。多くの店がある中で、Atelier OECに訪れました。

OECは昭和42年まで清水銀行だった建物をリノベーションしたお店で、古い建物の名残を感じられる内装になっており、銀行時代からある大きな金庫が開くのを見ることもできます。看板メニュー「野菜たっぷりひき肉カレー」を中心にスイーツやオリジナルブレンドのコーヒーを提供しています。私たちはスコーン、フレンチトースト、チーズケーキを食べ、飲み物はチャイ、フレーバーティー、カフェオレを注文しました。美しい器に添えられるスイーツ達は雰囲気も相まってゆったりとした時間を過ごすことができます。そんなOECではカフェだけでなく取れたて野菜や手作り焼き菓子などが並ぶマーケットも定期的に開催されています。特に野菜はすぐに売れてしまうそうなので開店すぐに行くことをおすすめしているそうです。

現在はコーヒーなどのメニューが中心ですが、お茶やお茶を使ったスイーツを取り入れれば、お茶輸出のルーツ、次郎長の歴史とともにさらなるPRに繋がるのではないでしょうか。